ハードディスクのエリアが少なくなったとき
Windowsパソコンに限らずパソコンというものは必ず記憶装置があります。記憶できる容量も様々で、ギガバイト(GB)やテラバイト(TB)などの単位があります。
パソコンを新規で購入した時にはCドライブはほとんどあいていたのに、使っていくうちにだんだんと少なくなってきて。今では赤くなっているとか、そんなことはありませんか?はっきり言って赤い時はかなり危ない時期です。
そんなときどうしたらいいのか。それを説明いたします。
Windows XP、Vista、7の場合
Cドライブという部屋には一般的にはWindowsシステムが入っています。この部屋の空き容量はある程度確保するべき。実はハードディスクの約半分までが限界と考えています。
かなりもったいないかと思いますが、これには理由があります。
Windowsのシステムが常に読み書きする余裕のエリアが必要なため。この約半分の空き容量がさらに減ってくると、だんだんと不具合が発生する回数が増えてきます。
残り20%くらいになると、速度はてきめんに落ちます。何をするにもいつもHDDがガリガリ言っている状態。そして5%を切ると、Cドライブの プロパティでゲージが赤くなります。この時には圧縮がかかってますので、もしシステム面でエラーが出ると修復が不可能。このシステムエラーも頻繁に出てる はずですし・・・。
ゴミ箱
まずはゴミ箱の整理。
ゴミ箱を右クリックして 「ゴミ箱を空にする」を実行してください。これは簡単にできるはずです。
プログラムの削除
次に不要なプログラムを思い切って削除。メーカー製のパソコンならいろいろなソフトがてんこ盛り入っています。それらの使わないソフトは削除(アンインストール)していいかと思います。
しかしここで注意することがあります。削除してはならないものがあるんです。ですので削除してもいいとはっきりとわかるものだけにしてくださ い。ここら辺が大切なポイントにはなります。自信がない場合は詳しいお知り合いやサポート専門の業者にご依頼してください。←若干宣伝です。(^^)
だいたいこのポイントで空き容量が確保されればそれでOK。動きもかなり軽くなったはず。それでも駄目な場合はデータを他の場所に移しましょう。
データの移動
この場合のデータというのは、パソコンにとってのプログラムではありません。プログラムで作り出したものをデータと言います。例えばWordで 保存したものとか写真とか・・・。プログラムは「移動」しては絶対にいけません。動かなくなりますしWindowsもおかしくなります。
データはほとんどの場合「マイドキュメント」に格納されているはず。この場所をDドライブなどに変更していきましょう。正しい作業方法だとマイドキュメントを開くと常にそこの中にありますが、実はDドライブに保存されるようになります。
外付けHDDも必要かも
そしてここがポイント。その移す先のドライブ(例えばDドライブなど)がない場合、外付けのものを用意する必要があります。
PCを扱っているショップさんに外付けハードディスクなるものが販売されています。これをUSBの口に接続してスイッチを入れればOK。大容量 のエリアが確保されることになります。自動的にDドライブやEドライブという風に割り振ってくれますので、そこに移動すれば大丈夫です。
クラウドストレージは無料で便利
今では無料で比較でき大きな容量のクラウドストレージを提供している業者様もいらっしゃいます。無料というのがうれしい限りで、Microsoft のSkyDriveだと25GBもあります。こちらに写真などを移してしまって、パソコン本体のものは削除するという方法もあります。
デフラグ
空き容量が確保されたら忘れずにデフラグ。このデフラグを行うのには理由があります。パソコンは常にデータを読み書きしながら次の瞬間に進んでいます。その際にデータを消して新しいデータを書きますが、この「消す」というのがあてにならないんです。
旧データを消して新データを書き込む。旧データのあった場所に新データを書き込めばいいはずのものを、パソコンではそういう書き方はしません。全く新しい場所に書き込んで、旧データを消した場所は空白のままなんです。書き込みをさせません。
でも空き容量は消したはずの容量も含まれている数字。書けないのに空き容量の数字に入ってるんです。
それをいったん本棚の整理をするイメージで、データをすべておき直す作業が必要です。空き容量をすべて洗い出し、必要なデータを片っ端からまと めていく。それがデフラグ。頻繁に使う事務所様でしたら一カ月~三カ月に一度くらい、一般のご家庭でそうそうお使いでなければ半年に一度くらいで結構かと 思います。
このでフラグという機能、XPにはしっかりと搭載されています。
先の「パソコンを速く」のページと重なることがありますが、ちょっと目的が違います。結果的に早くなるかもしれないですが、記憶する場所がなくなってきたら困りますからね。
Windows Vistaや7の場合
上の内容はXPの場合をざっくりと説明しました。Vistaや7も例外ではありません。同じところを見直してください。
しかしVistaや7でXPとは最も違う機能があって、それがハードディスクの容量を圧迫していることが多々あります。それが自動バックアップ。
バックアップは便利ですが邪魔でもあります
初期設定でバックアップを自動で行うようになっているはずですし、数か月もたつと今まで自動でとってきたバックアップファイルも存在してきます。
下手をしたら3年ほど前のバックアップデータがあったりして。そんなものいりません。
でもバックアップデータって、探しても見つからないしそれらしいところの容量も表示してくれない。一体どうなってるんでしょうか。
バックアップとは
そもそもバックアップってなんでしょう。XPにもその機能は搭載されていますが、自動設定を行わない限り働きません。「システムの復元」とはちがうもう一つのほ「保険」なんです。
設定にもよりますが、ハードディスクの中のOSやプログラム、はたまたデータに至るまで、占有されている場所を、そのままカパッとコピーする機能のことです。そして一般的にはWindowsシステムの入っているCドライブではなくDドライブという別の部屋に入っています。
Vistaや7では、このDドライブまでもが真っ赤になるケースが少なくありません。この「バックアップ」を消去することで実は容量の再確保が十分望めます。
約500GBのDドライブがほとんど3年前のバックアップデータでしたというお客さまもいらっしゃいます。それくらい容量を食われてしまいます。必要と思われる期間のものだけおいといて、数年前のものは捨ててしまいましょう。
複数のパソコンでファイル共有を使う
NAS(Network Attached Storage)が便利!
一般のご家庭や事務所などで複数のパソコンを利用する場合も多いかと思います。そんな時に思うのが、「みんなに共通したハードディスクみたいな場所が欲しい」ということ。いわゆる共有化です。
Windowsのファイル共有機能を使えばいいんですが、やっぱり空き容量が必要です。それなら思い切ってNASを入れてみんなに共有させたらいかがでしょう。
外付けハードディスクの形状なんですが、USBでパソコン単体に接続するものではなく、ネットワークのLANケーブルでハブにつなくタイプがあります。電力はそうそう食わないし自動で電源が落ちたり入ったりするタイプもありますので、これは絶対にお勧めです。
大切な会社のデータをNASに入れている事務所様もいらっしゃいました。もしものときは、このNASだけ持って逃げれば何とかなる!という理由です。それくらい絶対的信用があります。便利ですよ~。