お日にちを決めてお伺いすることになりました。
早速診断。
スイッチを押しても電源が入りません。
モニター一体型デスクトップで、若干古めのパソコンです。
電源アダプターが外にあるもので、ノートパソコンと同じような仕様。
電流の容量が大きいため、アダプターもノートに比べると大きくなります。
電源ランプが点灯するはずのところが、一瞬ついた後にすぐにフェードアウトします。
まずは電源が正しく来ているかどうかが疑われます。
テスターを電源アダプターから出ているパソコン側の端子に当てます。
しっかりと19.7V程度が来てますね。
安定もしてます。
ということは内部になります。
一旦裏蓋を外して電源供給部分を目視検査。
ヒューズが飛んでるとか黒く焦げているなどの異常は見当たりません。
しかしどこか焦げ臭い匂いがします。
コンデンサー類の焦げた際にはこういう匂いがします。
劣化したどこかの部品がとうとう故障したのかと推測されます。
お修理するにはマザーボードの交換から必要になりそうなのと、古いということもあって金額が張りそう。
そのことを伝えると、「予備のパソコンがあるので、データだけ取り出してほしい」ということになりました。
方針がわかりましたので、ハードディスクも取り外します。
そしてUSB変換アダプターを接続してもう一台のパソコンに接続。
正しく反応はしましたが、途中で転送が止まります。
ubuntu起動させそのハードディスクを検査すると、セクターエラーを検出。
ハードディスクも損傷しているようです。
以前から不具合の兆候があったらしく、まさかこんなことになるとは・・・というご感想でした。
とにかくデータ取り出しを最優先し、この日はハードディスクだけ一旦持ち帰りました。
事務所でubuntu専用マシンにUSBで接続します。
このほうが安定しますから。
そしてセクターエラーの修復を行った後、Windowsの個人プロファイル群を他の外付けハードディスクに転送。
エラー箇所は飛ばすように指示する形なので、転送時に止まることはありませんでした。
とはいいつつ、この状態だといつ止まっても仕方ありません。
幸いなことに個人プロファイルはすべて取り出せました。
納品当日。
容量が大きいため、転送する時間はかかりました。
それでも今までのデータがそのまま引き継げたというお喜びのお言葉をいただけたのは、こちらとしても嬉しい限りです。
ちなみにもう一台のパソコンもやはり古めですので、同じような状況になる可能性が高いとお伝えいたしました。
できるだけお早めにパソコンを手配されたほうがよろしいかと思われます。
故障する前にデータの引き継ぎをしておかないと、本当に取り出しができなくなる時期が来ます。
それだけは避けたいところです。
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パソコンの修理をしております。
個人様や事務所様にとってパソコンは無くてはならない時代になりました。そんな経緯を見てきた古めの人間です。
パソコンとうまく付き合うことでお仕事や趣味の幅を広げていきたいと思っております。