お電話でお伺いしたところ、Macの古いノートパソコンだと言うことだけで、詳細に教えていただけませんでした。いいんですよー。Macのかたってそういう方が多いですからー(笑)。でも大体で結構なので、かった年数だけでもお教えいただけませんでしょうか?とお尋ねしたところ、「大体6年ほど前ですかねー」ということでした。IntelMacのはずなんですけど・・・。
全くの大外れで、OSもOS9のものでした(ToT)。G5。ということは正しくはPowerBookです。何が悪くなったかといいますと、診断の結果、どう診てもハードディスクなんです。起動もしませんからハードディスクを取り出して別のMacに繋いでデータだけ取り出さないといけません。その上に「OS9でリカバリーしてほしい」ということですので、そのメディアも手配する必要があります。
いまどきP-ATAの2.5インチハードディスクって、新品でもないんです。その上に他のMacのライセンスのものしかOS9のメディアが見当たらない。パソコンも6年前に買われたということですが、「中古で」入手されたらしく、リカバリーメディアなんて言うのも「さぁ、あったっけ??」というお言葉を・・・。さぁ、どうしましょ。
そもそもなぜMacOS9にこだわるのかという質問を投げかけました。やはりお仕事で使うソフトウェアがOS9のものしかないということ。そして10に対応するものも今となってはベンダーがいなくなっいて、入手できないということなんです。とにかく今までのデータは引き継ぎしないと行けませんし。
流石にここまでの環境保持のご要望は当社でも類を見ません。古いパーツを当たってみました。
- P-ATAの2.5インチHDD
- MacOS9のメディア
- できればバッテリー
バッテリーは流石に期待できません。だって中古市場しかない機種で、10年以上も前のノートパソコン用のバッテリーって、新品同様であると思います?それなら同じパソコンを同時に探すてもありますので、それに合わせてショップさんに声掛けしてみました。
面白いもので中古市場の得意なショップさんから、「バッテリーとハードディスクはあったよ」という連絡!これだけでも奇跡のようなものです。でも肝心なMacOS9のメディアが最後まで見つからない。
なのでお客様にもお手伝いをお願いいたしました。肝心なソフトウェアとは違っても互換性があるのはいかがでしょうか?ということ。フルスペックではありませんが、どうもその特殊なソフトのベンダーさんは潰れていて、ソフトウェアは別の会社に引き継がれているようでした。そしてそれ以降は「そっちの新しい方を使ってください。データは引き継げます。」ということなんです。ただし、その情報もそれこそ10年ほど前のもの。それから数回はアップグレードがかかっていますので、最新のバージョンで対応できるかどうかなんですね。
そのベンダーさんに問い合わせしても「そこまでのバージョンの開きは経験がありません」という答えでした。だと思いましたけど。どこまで行けるかということを直接お問い合わせしていただきたいということを、お客様にお伝えして、ベンダーさんの担当者を紹介。私とお客様は一旦しばらく連絡が切れることとなりました。
そして2ヶ月。お客様からご連絡をいただきました。結局はソフトが使えないので、今回の修理はやめるとのキャンセル連絡でした。ということは、古くても今のパソコンと同機種を中古市場で探すという、大変な賭けに出ざるを得ない状況です。その再設定の際にはご連絡をいただけるということで今回は終わりました。
結局はデータの取り出しといいますかバックアップはできたものの、その後の環境復旧には至りませんでした。Macはできが良いだけに修理となると結構厄介なものになります。なかなか短期間では買い替えができない機種ですし、ソフトウェアはどんどん刷新されていきます。古いソフトはどうしても置いてけぼりになってしまいます。ですので、パソコンが故障してしまう前でもあまりに古いソフトを使ってるときには、ソフトの刷新とデータの一新をご検討いただく必要が出てくるタイミングがあります。
写真データなら過去も今もおそらく将来も大丈夫かと思います。しかし事業で使う特殊ソフトになると、導入したときは高い料金をかけて保守も行ったとしても、10年位のスパンになると使えるかどうかというのは疑問になります。その間のデータ移行は、常に検討していかないといけないのが昨今のパソコン事情かもしれません。
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