NASのデータ復旧をお願いしたいです。(兵庫県伊丹市)

簡易的にはこれでOKです。
簡易的にはこれでOKです。

かなり難しい案件が飛び込んできました。NASをお使いの事務所様らしく、NASが止まってるので非常にお困りの様子。せめてデータだけでも取り出せないだろうかというご相談です。早速おうかがいいたしました。

とある有名メーカーのNASで、ハードディスクが一つだけのタイプです。ケースから内蔵ハードディスクを取り出します。Windowsのフォーマット形式とは違って、EXt4という特殊なフォーマットになっていました。Linuxの形式ですのでこれなら取り出せそうです。ただしハードディスクに損傷が無ければの場合です。

Ubuntuを立ち上げて外付けにて接続。軽く検査を行いました。情報の導通はありますしファイルも見ることができます。今のところは異常なし。コレならなんとか・・・。

空きのパソコンがあるというので利用することになりました。FreeNASを起動。このハードディスクを接続し、ハードディスクごとインポートしました。そのままNASが使えそうです。共有化をONにしてネットワーク状況をもう一つ設定して。ガタイは大きくなりましたが、これでいつもの通りNASとして運用できるかと思います。

今回のNASの不具合は、電源の焼付でした。実際に異臭がしていて、コンデンサーや半導体の焼けた独特の臭がします。こういう故障の場合の多くは、ハードディスクまで損傷してしまいます。一瞬でも大きな過電流がハードディスクにかかってしまって、ハードディスクまで損傷してしまうからです。そしていくら複数のハードディスクが搭載されている高機能タイプのNASでも、電源部分がやられてしまうと、すべてのハードディスクが故障してもおかしくないんです。

外部からの過電流(例えば停電や微弱な落雷など)対策としては、無停電装置を導入するという手もあります。しかし、内部電源が破損するとなるとそれもまた効果がありませんし。

今回のケースはラッキーだったかもしれません。ハードディスクとデータは守れていたようでした。本来ならデータを保護してパソコン内のデータがいざという時にNASが役に立つという立場なんですが、運用の仕方もNAS直結になるとそういうセーフティも一つなくなります。頑強なNASというのも導入時に検討していただきたいと思います。

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