お電話をいただきました。
パソコンの調子が悪いとのこと。
お電話でご様子をお教えいただけませんでしたので、判断がなかなか難しいですね。
たいへんお困りのご様子で、お急ぎとのこと。早速おうかがいいたしました。
お電話でなかなかお伝えいただけなかったというのは、実は結構な件数あるような印象です。
と言いますのも、悪くなった状況を言葉で伝えるのが難しいんですね。
どうしてもカタカナ言葉が多く専門用語がたくさん出てくる。
それを間違っていってしまうと、責められてしまうとか恥ずかしいと感じてしまう方も少なくありません。
でも大丈夫ですよ。
当社スタッフはすべて聞き取りますので、勇気を出してなるべく伝えようとしてくださいね。
時間が長くなるようでしたら、こちらからお電話を差し上げますので。
早速おうかがいいたしまして診断を行いました。電源は入りますしWindowsも起動します。
どうも「遅くなった」というのです。
「もしかしてウイルス?」という疑心暗鬼になっておられて、特にインターネットをするのが怖いとまでおっしゃってました。
起動して10分程度待ちましたが普通に使えてそうなんですね。
「いつもはこんなことはない」という言葉とともにお客様がマウスで操作した途端に、ポップアップ画面が5枚ほどバラバラっと表示が出てきて、ハードディスクのカリカリ音が忙しくなり、ファンもうなるほど回転数が上がりました。
とりあえずは動いています。
フリーズまではしておりません。
なるほど。
おっしゃる通り不正ソフト(迷惑なウイルスも含めて)を入れてしまっているようでした。
まずはハードディスクの診断をします。
コレは念のためです。
Ubuntu起動。
ハードディスクをチェックします。
エラーなし。
まずは一安心。
ついでですからこのままWindowsのセーフモードで起動します。
あっさりと起動してしかも速い。
先程の不正ソフトは一切立ち上がってない状態ですので、明らかにソフトウェアの問題のようです。
ここで心当たりのあるスタートアップ部分を探ってみます。
まー!あるわあるわ。
パソコンの起動とともにたくさんの不正ソフトが自動起動しようとしているパターンです。
数が多いので、さあどうしたものかと思案。
とりあえずプログラムの削除から軽く始まってレジストリ情報の削除もしたりと・・・。
で通常起動。まだあるか。
あとはGoogle先生から情報を探りながら駆除したりレジストリを調整したりの繰り返し。
なんとか現場で抑えることができました。
あまりにも数が多いので工場出荷状態に戻すリカバリーがベストなんですが、いかんせん他の設定や消えてしまうデータもありますので、やっぱりリスクも大きいわけです。
ここで対処ができなければお預かりになるところでした。
ちなみにこういうタイプの不正ソフトは、ウイルス対策ソフトでは反応しません。
ウイルスではないからです。
そして入れてしまっているのも使っておられるご本人。
ウイルス対策ソフトに「このソフトは通してもいいよ」と指示を出している形ですので、パソコン側はなんら反応もなくそのままスルーしてるわけです。
パソコンの世界から見たら「契約が成り立っている」状態なんですね。
これはスマホやタブレットも同じ理屈なんです。
Windowsよりも感染しにくいというだけで、入れてしまう状況というのは同じだとお考えください。
予防策としては、結局ユーザーさんの判断でしかありません。
「今インストールするようなメッセージが出てるが、果たして入れてもいいのか?」という疑問を持っていただきたいと思います。
「入れるつもりがないんだが・・・」という気持ちなら「入れない」「キャンセル」が押せます。
はっきりとインストールしたいというのであれば、自身を持って「OK」をクリックしてください。
最終的には人間の気持ちに訴える形で「OK」を押させるように、すごくアナログな形で入り込むケースが多いですから。
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パソコンの修理をしております。
個人様や事務所様にとってパソコンは無くてはならない時代になりました。そんな経緯を見てきた古めの人間です。
パソコンとうまく付き合うことでお仕事や趣味の幅を広げていきたいと思っております。