データ復旧してほしい（兵庫県神戸市須磨区）

これまたデータ復旧の案件です。最近気温が急上昇しているせいか、エアコンをかけていてもパソコンの片隅なんかは気温が下がりにくい場所も結構あります。しかもなかなか隙間もない設置をしているところも多く、空気の流通が悪いというも事実です。たしかにそれくらいの温度上昇でハードディスクが故障することはありませんが、数年立ってくるといろいろと劣化もするしホコリもつまります。新品のときより故障につながることが多くなります。小さな要因が積み重なってくるんですね。

お伺いしたお客様のご自宅では、モニター一体型のパソコンをお使いでした。とてもきれいに使用されていてお掃除も行き届いていました。しかし実際にシステムが起動しないまま、メーカーのロゴの状態で止まってしまっています。その状態でお待ちいただいておりました。

早速Ubuntu起動をかけます。ハードディスクを覗いてみるとエラーが出てきます。なにやら「マウントできない」とのこと。これは参りました。ハードディスクの損傷は間違いありませんが、そのデータが取れない可能性があります。そのことをお話してとりあえず分解してハードディスクを取り出してみました。モニター一体型デスクトップのパソコンの分解は、けっこう大変なんですよー。

Ubuntuの起動をかけ、先程取り出したハードディスクをUSB接続ケーブルにつなげなおしてマウントしてみます。今度はうまく読み込めそうですね。セクターエラの検出をしましたので、ハードディスク損傷になります。リカバリーディスクを書き出ししていなかったので、システムディスクのセットをメーカーに注文する必要があります。そのお見積をざっくりとお伝えしたところ、今回は修復まではしないということになりました。データの抜き出しだけの案件となります。

さてここで問題発生。こちらのお宅ではパソコンはこのマシンだけなんです。取り出すメディアもありませんしましてやデータを読み込むパソコンもありません。しかもデータが確かなものなのかどうかの確認が取れません。ご相談の結果、後日パソコンを購入するのでそれまでお待ちすることになりました。

二日後ご連絡をいただきました。新規パソコンの初期設定の後、データの移動を行いました。一番確実で直ぐに確認ができることがメリットです。そして取り出したデータにご満足いただけたご様子でした。

ご家庭でご使用になるぱそこんではいろいろなご事情も絡んでまいります。事務所様みたいに、他にもパソコンがあるから・・・というわけには行かないケース。私のパソコンでデータの確認ができるのは確かなんですが、お客さまのデータが私の目の前で展開されるのに抵抗がある方も多いです。その上に確認ができたからと言ってそのデータが即使えるわけじゃないのにもかなりのハードルを感じるようです。ですので、使える環境にしておくことがお客様にとってのベストではないかと思いますし、できるだけその状態にすることが私の努力目標と感じております。