うーん・・・始めるのはすぐですが、完了するのは時間がかかりますかねー(笑)。
という受け答えをしてしまいました。
同じ画面を見ているわけでもないですし、マウスが動いているのをリアルタイムで閲覧できるわけでもありません。
やり方を教えてほしいということでしたから画像つきの解説ページのwebサイトを紹介いたしました。
以前にもチャレンジしたらしく、「それでもわからんから電話した」そうですが、それだったらマイクロソフトやパソコンメーカーさんにお願いできますでしょうか?
厳しいようですが、なんでもただで教えてほしいという方にはそう答えるようにしています。
本当にお困りでしたら改めてご連絡をいただけるはず。
と思っていたら、また電話をいただきました。
どうもご事情があるようで、自身ではできないということらしいのです。
出張してくれるのなら一番いいということでしたので、料金の説明のご了承を得てお伺いすることになりました。
早速パソコンを拝見。
モニター一体型のデスクトップで、Windows10搭載のものです。
2年めらしく、大変綺麗にご使用のご様子です。
で、システムのバックアップ用に外付けのハードディスクも新調されていまして、箱を開けてUSB接続をしたところとのことです。
インターネットの接続はできてましたので弊社のwebサイトを見てご連絡を頂いたようでした。
ご事情というのは、目が不自由ということでした。
全く見えないというわけではなく、視野が狭かったり文字が認識できにくかったり。
パソコンの画面だと顔をくっつけて操作しないと文字が読み取れないというのです。
なるほど、それでしたら画面操作そのものがなかなかできないでしょうね。
そんなことも知らずに電話対応をしてしまいました。
そこで質問いたしました。
なぜシステムのバックアップを取ろうと思ったのかです。
そこでお答えいただいた内容が、いままで作った書類データを保存しておきたいのと、パソコンの調子が悪いと別のサポートの方に言われたからという理由からでした。
改めて診断しますと、起動に時間がかかっているようで、起動部分の修復を求めてきます。
Ubuntu起動後、ハードディスクを軽く診断。
セクターエラーが出てますね。
要交換なんですが、メーカー保証もないし前任のパソコンサポートの方も「修理費用がかかる」ということで、キャンセル扱いになっているそうなんです。
これは違う意味でも大変な目に合われているようです。
放っては置けませんが、やはり料金はかかります。
その説明を行いました。ハードディスク交換時のデータバックアップはいつもサービスで作業をさせていただいていることや、データの保証はどうしてもできないこと、そしてお預かりになるのでお日にちがかかること。
総じてある時点からの途中キャンセルができなくなること。
ざっくりとしたお見積をお伝えすると同時にご判断をいただきました。
逆に「それでいいんですか?」とびっくりされまして。
料金的にもお悩みだったようで、「それならぜひともお願いします」という具合になりました。
前任のサポートの方はいくら言ってたんだろうか・・・。
前置きが長くなりました。
お預かりして事務所での作業になります。
まずはバックアップ。
システムそのものというよりもドライブ全体をバックアップします。
Windows10のバックアップだけでなくまるまるのミラーリングコピーを予備に取りました。
流石に時間がかかりましたが、どうもお困りの方を見ると方っておけなくて・・・。
分解の上、新品ハードディスクと交換。
そしてWindows10でのバックアップ環境から復元をかけます。
結果としてはあっさり終了。
時間はかかってますよー。
OSのバージョンや今までの環境などがそっくりそのまま再現できています。
ハードディスクの容量が増えた状態なのでCドライブの容量を広げました。
これでそのままの使用感で引き続き使うことができるかと思います。
納品日時の調整連絡の後、当日。
ネット接続やプリンター接続を行い、サービスでメールの設定と自動バックアップの設定や別のタブレットのネット接続、そのプリンター設定を行いました。
あとは目が不自由の方向けに画面の表示の調整を・・・と思ったのですが、私自身がよくわかりません。
調べながらハイコントラストや文字を大きく、という調整を紹介しました。
ところがそれは結構ですということでした。
読み上げソフトは稼働しているのと、そこまでの調整をすると、他の人が使えなくなるというご遠慮があるようです。
そういうことでしたらマウスの大きさだけでも大きくしておきましょう!という提案には「それは助かります」というご回答。
ちょっとだけですが大きく表示させるだけで、「わかりやすくなりました」とのことでした。
喜んでいただけてこちらも嬉しく思います。
私はできるだけ「身障者」とか「障がい者」などと区別をしないつもりでおります。そういう意識を持つこと自体おかしなことと理解はしていますが、作業となるとやはり私が普段しているものとは異色になります。
人によって使い勝手を調整できるのはパソコンのいいところですが、ほとんど調整したことがない範囲まで設定することがあるんです。
でも私がわからないことを「申し訳ありませんが、もう少し教えていただけませんか?」とお伝えしたのが良かったらしく、逆にそういう質問を受けたので答えやすかった、と喜んでおられました。
お客様の使い方・使い勝手をできるだけ向上させようと考えているだけなんですが、いろいろなお客様にいろいろ教えていただいているのは私の方なんです。
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パソコンの修理をしております。
個人様や事務所様にとってパソコンは無くてはならない時代になりました。そんな経緯を見てきた古めの人間です。
パソコンとうまく付き合うことでお仕事や趣味の幅を広げていきたいと思っております。