使っているiMacのアップデートをお願いしたい。最新のOSを入れてほしい。(大阪府大阪市住吉区)

白いiMacはかっこいいんですよねー。
白いiMacはかっこいいんですよねー。

お電話でご相談をいただきました。

白いiMacのOSが10.6(SnowLeopard)が入っていて、最新の一つ前くらいのSierraを入れてほしいという内容でした。

そのお電話で「ハードウェアが対応していないのでそれはできません」とお断りいたしました。

実際にできません。

なにか裏技でも・・・とお考えのようでしたが、裏技を使ってもSierraは入らないのです。

とにかくこれを使えるようにしてほしいというご要望もあって一度お伺いすることになりました。

できないんですけどー。

 

 

 

 

 

24インチモデルのCore 2 Duoタイプのもので、もともとのOSも10.4(Tiger)搭載のものです。

どういう経緯で10.6SnowLeopardを入手したのかというのもお伺いしましたが、お話がどうも噛み合いません。

どうもお知り合いの方がいらっしゃったらしく、その方に全部やってもらっていたということでした。

疎遠になって数年が経過してWindowsに切り替えたものの、そちらも完全に故障したようで、今度はMacを復旧させたいということでした。

 

 

 

まずこの機種は10.6までのアップグレードまでしか保証してないということで、せいぜい10.8(MountainLion)までしか対応していないことと、AppleIDを取得してそこからのダウンロードとなるため、クレジットカードの登録かiTunesカードの購入が必要という説明をいたしました。

そこで「それを代行するのがあなたの役目」的なお考えのご様子です。

というのもIDそのものをお客様の登録が必要というのに、私のを使わせてほしいという意味合いでの交渉を受けました。

それは断じてお断りしております。

その部分だけ都合よく切り出すことはできませんし、Appleとしては1人に1IDという規約があります。

それを自分のマシンでもないのにIDを「貸し出す」というのはできません。

どうもその昔の古き良き時代のパソコン事情をそのまま業者に押し付けて、何らかのサービスを引っ張り出させようとする魂胆がわかりました。

実際にそうしたことを自慢げにお話しております。

私はそういう方には厳しく対応することにしております。

 

 

 

今の時代ではそういうことが一切できないようになっているんです。

Appleが真っ先に始めた個人アカウントは、今ではMicrosoftでさえもアカウント作成が義務のようになっています。

Officeを使わなければなくてもいいんですが、殆どのパソコンでOfficeが入っているので、最初のOffice起動時に「マイクロソフトアカウントを登録するか、お持ちのアカウントでログオンしてください」的なメッセージが出てきます。

これを回避する手立てがないようになっているんです。

 

 

 

それにAppleのOSもどんどん新しいのがでてきて、古いハードウェアにインストールさえできないようになってきている事情もあります。

特にiMacともなると、グラフィックボードの交換が全くできません。

MacProの大きなものだと普通に交換できます。

これが大きな差を生みます。

裏技にはなりますが、OSの起動の仕方を変えると、10.11(ElCapitan)まではなんとか入ります。

しかしそれには対応するグラフィックボードが必要となるんです。

 

 

 

そういう経緯があってご要望の環境を作ることができないですよーと説明した結果、「お金もかかるだろうから、それだけ必要なら中古でも探してほしい」ということになりました。

これには私がびっくりで、ご納得いただけたことは良かったと思っております。

そこで提案いたしました。

「それならよろしければ今から中古ショップに行きませんか?」。

私の車に同乗することになりました。

 

 

 

大阪の日本橋が近くて良かったです!

早速行きつけのMacのショップに行きました。

するとCore2Duoのタイプでも3万円程度(10.11まで)、Core i5のタイプで8万くらいの程度の非常にいいものが置いてありました。

この機種になるとSierraがいけます。

 

 

 

ご予算のこともありましたが、思ったより安くなりそうと喜んで、「そのi5のもの」と即決。

そのまま持ち帰って初期設定をすることになりました。

 

 

 

まずは起動確認。

ジャーンというMacのサウンドが出てきて普通に起動します。

10.8(MountainLion)です。

ここでメールアドレスの送受信登録をした後AppleIDの登録をします。

早速アップデート。先にいろいろアップデータがありまして、再起動を何度か経過したら、HightSierraのCM表示が出てきました。

いやいや、Sierraで・・・ということでSierraを選択。

動作確認も含めて作業は1時間程度で完了しました。

 

 

 

その昔のAppleは、全体的にアップデートやアップグレードがゆったりしていて、その間安定して稼働していた時期がありました。

逆に言うとバグなどにはすぐに対応するわけでなく、その時点で使える機能だけを使うんだ!というユーザーの方ばかりだったと記憶しております。

それがいいのか悪いのかは使い方・用途に左右されますし、Windowsはそういう方針ではなかっただけですね。

細かくてもアップデート情報をどんどんと提供していく。

改善する所も多いかと思いますが、ユーザーさんが混乱しようが業務に支障が出ようが「わたしゃ知りません」的に提供していくのがMicrosoftです。

 

 

 

今ではAppleのアップデート情報も負けてはいません。

細かく出てくるようになりました。

量はMicrosoftほどではないですが、Windowsよりもシンプルに作られているともいえます。

優劣つけがたいシステムをそれぞれが提供しているという特徴さえ押さえていれば、これから先のパソコン維持には、そんなに苦労はしないことと思います。

 

 

 

 

 

大きな出費にはなりましたが、それでも無理を言って大きな修理代金が発生して動くか動かないかなどと心配しながら使うことを考えると、「これでスッキリした気持ちで安心して使える」と喜んでいただけたのは、私にとっても幸いかと思います。

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