事務所様からお電話をいただきました。パソコンが起動しないというわけではなく、外付けのハードディスクが読み取れなくなったというのです。USB接続のもので、8年は経過しているということでした。その前に交換してたほうが良かったかもしれません。でも今となっては仕方がありません。データを抜き出す方向でやってみましょう。早速お伺いすることになりました。
バッファローの500GBの外付けハードディスクです。当時としてはこれでも大きな容量の方で、USB2.0の「ハイスピード」のものだったかと記憶しております。早速診断です。お客様のパソコンで接続してみると、接続した際に「フォーマットしますか?」と出てきます。あららー。明らかにハードディスクが具合が悪くなってます。交換の必要がありますが、今回はデータが大切なので修理は考えないことにします。
分解して裸のハードディスクを取り出します。IDEのプラグでした。思った以上に古い機種かもしれません。変換ケーブルを接続し、Ubuntuでマウントしてみます。Windowsでは読み取りができなくなっていましたから。
そうするとマウントもうまくでき中身の閲覧もできました。お客様のパソコンの内蔵ハードディスクにそのまま転送を行いました。パソコンは何度か買い替えを行ったご様子で、Windows10の2TB容量のものでした。時間はかかりましたが最後まで無事に終了できました。
ファイルを確認していただきます。エクセルのデータが緊急で必要とのことで、早速作業を行っていただきました。問題なく作業ができることをご確認いただき、料金を頂いて退席となりました。
パソコンでも外付けでもハードディスクやSSDといったストレージは、いつかは必ず破損します。問題はデータの入れ物が壊れることによって中身も影響される点なんです。水が入ったケースをたとえとしてよく使います。ケースにヒビが入っていると、水がじわじわとにじみ出てきたり一気に漏れてくることになります。一旦漏れた水はもとに戻せませんので、漏れを防ぐしかありません。ところが漏れを防ぐ手立てがないわけです。どんどんヒビは大きくなっていくだけ。
入れ物を変えるのでしたら、水は一旦他の入れ物に入れ替えなければいけません。ただ今回はWindowsのシステムが入っているわけではありませんので、水を他の入れ物に移し替えることで役目を果たすわけです。パソコンの容量の空いているところやUSBメモリーなどですね。
今回はちょっと古いハードディスクをずっと使っていたということで、とうとう寿命が来たのかもしれません。データが取り出せなくなってしまう直前で対応できて良かったと思います。
Google CM ↓↓↓
CM ↑↑↑
パソコンの修理をしております。
個人様や事務所様にとってパソコンは無くてはならない時代になりました。そんな経緯を見てきた古めの人間です。
パソコンとうまく付き合うことでお仕事や趣味の幅を広げていきたいと思っております。