休みの間に事務所のパソコンのメンテナンスをしてほしい（大阪府大阪市西淀川区）

お盆休みにつながる連休に入りまして、一般のお客様からのお問合わせが減りました。でもこの時期にしかできないという理由で、事務所様からのメンテナンス要請が若干入っております。そんな中の印象のあるお客様の案件です。

製造業をしているとのこと、業務上のPCは特殊なソフトなどを入れていてメンテナンスの契約もしているらしいのですが、いざ事務処理用のパソコンともなるとなかなか面倒を見る人がいないというご担当の方のお言葉。なるほど、そんなパソコンが止まってしまうと会社として大変ですよね。調子が悪くなる前に総合的にメンテナンスをしてほしいという要請が入りました。早速おうかがいいたしました。

事務用のパソコンが6台あり、ネットワークプリンター（FAX用の大きなタイプ）が2台。そしてインクジェットのスキャナープリンターがあります。小型のNASが一台。そしてルーターには無線wifiカードが刺さっている。どうもこの無線も使われてないようで、スマートフォンなどはつなげてないとのこと。ついでですからネットワーク環境も整えていきましょう。

まずはパソコンそれぞれのメンテナンスです。ものすごく駆け足になります。座る暇もありません。行う項目は

• ハードディスクの破損がないかどうかのチェック
• 不要なキャッシュデータなどをクリアして空き容量を確保
• DVDドライブやUSBの口が破損していないかどうかのチェック
• システムの異常やウイルス感染がないかどうかのチェック
• 最後にアップデート

というざっくりですがこういう項目を準備しています。一台ハードディスクの損傷がありました。このパソコンは特に「遅い時があった」という、首を傾げるような現象が時々起きていたらしく、コレを機会に修理なのか買い替えなのかをご検討されていたそうです。ちょっとだけテストされた気分ですね。でもそれを見逃さなかったことで、この後のネットワークの提案にもOKをいただきました。といっても大したことではありませんが。

無線wifiを有効に使いましょう！ということを中心に提案してみました。スマホやノートパソコンも場所を取らずにネットワークに繋げられます。そしてインクジェットプリンターもwifi仕様ですので、これも無線接続にしてパソコンにも改めてプリンタードライバーをそれぞれにインストール。これでインクジェットプリンターの置き場所が自由になりました。結構ケーブルが邪魔だったり置き場所がごちゃごちゃしていましたので、よく使う方のデスクの横に移動して使い勝手を良くしました。

で、誰彼なしにwifiに繋げられては困りますので、wifi接続ができる効きを限定するように、MACアドレスを指定入力。必要な方以外は繋げられないようにしました。

改めてNASの設定を見てみます。共有フォルダーの中には中心となる業務のデータや経理ファイル・人事のファイルが混在していました。これでは現場にいる方に人事ファイルなんかが開けられる可能性がありますし、経理ご担当の方が現場の方のファイルを消してしまうことだってありえます。現にそういうことが何度かあったらしく、困ったことも起きていたとのこと。それだったらNASのほうでユーザー登録をしてユーザー管理させるといいだけのこと。

NASの設定でグループとユーザーを登録。それぞれのユーザーは必ずあるグループに所属するというルールをつけました。部署ごとにグループを作りますので、他のグループの中身は見えない・さわれないというのが基本ルール。管理する最高権限を与えるユーザーを数名登録し、その方々は他の部署のファイルを消したり変更したり、はたまたユーザーの変更などが行えるように設定しました。まるで実際の事務所で人が動いているように登録するのが特徴です。

けっきょくネットワークのことと言っても、実際の人の動きを再現することで、求めるものがパソコン上で再現できるというのが求められることなんです。なにも小難しい屁理屈をこねてるだけの人間じゃないんですよー（笑）。そういうと、お客様も笑ってご納得いただけました。

今回のネットワークの設定は、パソコンのお修理もいただきましたので、料金的にはかなりお下げさせていただきました。あとはNASのバックアップが心配ですので、今のうちにデータのコピーをとっておくように進言。お金をかければ自動でもできるようにはなりますが、それはおいおいのご相談ということで、引き上げてきました。