パソコンそのものについてはあまり知識がないとおっしゃるかたからお電話を頂きました。
お仕事で使っているパソコンが起動したりしなくなったりと、非常に危ない状態ということでたいへん焦っているということです。大事な売上販売用のソフトも入ってるので、売上に直結してしまうとのこと。
ソフトウェアの名称をお伺いしましたが「わかりません」状態。
「データは絶対とれますよね?」と質問されましたが、「やってみないとわからない」ということもご理解頂けないご様子。
これはとても大変なのでまずはお伺いすることになりました。
事務用のデスクトップパソコンでWindows7搭載のものです。
グラフィック関連などはされていませんので、事務用パソコンで十分な性能や記憶の空き容量が確保できます。
でもシステムが起動できなければ大問題で、診断した際には起動しますが、やはり遅いとかどこかおかしいなどは感じ取れます。
ハードディスクの診断をUbuntuで行います。セクターエラーがでてますね。
ハードディスク損傷ですので交換・リカバリーが必要です。
といっても今回はデータの抽出。これ一点に絞り込みます。
一般的な個人プロファイルのたぐいはこのままお客様の外付けハードディスクに転送していきます。
200GB程度でしたのでさほどお時間はかかりません。
その間に販売ソフトの名前だけでもわからないか調べていただきました。
私もパソコンの中を調べたり。
わかったことは、名称はもちろんなんですが、データベースサーバーが稼働しているという点です。
販売ソフトを閉じる際に必ず「バックアップを取ります」的なメッセージが出ていたかと思います。
「その場所はどこですか?」という質問はしませんでした。まったくわからない状態でお使いでしたので、保存場所まで管理しているとは思えなかったからです。
とにかくハードディスクを壊さない程度に探りを入れて1時間ほど。
やっとバックアップファイルを確認できました。
最新版は本日より3日程度前のようです。
「それでもいい」というご了承を頂いて、このファイルだけ改めてコピー。
パソコンのお修理はされないようですので、取り込み(インポート)方法だけお教えいたしました。
故障したパソコンはこのまま置いておくということになりました。
それは懸命な判断です。
稼働パソコンに環境を再現することはお客様側で行いたいということでしたので、それまで何かしらのデータを探していかないといけないかもしれませんからね。
故障したあるいは故障仕掛けたパソコンからデータを取り出すことは、ある程度の確率が発生してしまいます。
ましてやデータベースサーバーが稼働しているシステムからは、まずもってデータの抽出はできません。
あくまでも「バックアップファイルがある」システムのバックアップファイルを探すところまでです。
そして再現ともなれば、新しいパソコンの上に同じソフトをインストールして、そこで今までの状態(バックアップファイル)を読み込む(インポートする)という作業が必要です。
しかもこれで必ずできるというものでもありません。
各ソフトウェアのベンダーさんはできるように開発しているのは間違いありませんが、新しくパソコンを導入するとWindowsのバージョンが変わります。
それにともなって入れられるソフトウェアのバージョンも変わってしまうことがあります。
その際に以前のバックアップファイルが取り込めないことがあります。
レアではありません。
給与ソフトや販売管理ソフトなどは、こういうケースでデータが取れないので困っているというご相談はよくあります。
ただその際にはメーカーさんに対応していただかないといけませんし、バージョンアップするにもソフトウェア代金はかかってしまいます。
どちらにしてもお時間や手間、そして料金がかかってくることがよくあるケース。
故障する前にパソコン環境を刷新する方向で考えていかないと、特に事業で導入されているパソコンやデータは、「使えなくなる」という最悪の状態にさらされることになります。
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パソコンの修理をしております。
個人様や事務所様にとってパソコンは無くてはならない時代になりました。そんな経緯を見てきた古めの人間です。
パソコンとうまく付き合うことでお仕事や趣味の幅を広げていきたいと思っております。