事務所様からのご連絡でした。
NASがパソコンから見えなくなって、仕事のデータが利用できなくなってしまったという緊急のご依頼でした。
パソコンは10台ほど、Windowsの共有ではなくNASを別体でご利用。
複数のネットワークドライブとして各パソコンに登録しているのが、全てのパソコンですべてのネットワークドライブに☓印がついてしまっているらしいのです。
試しに固定IPアドレスで振っているNASにPINGで疎通確認をしていただくと、まるっきり返ってこないということ。
LANケーブルも見直しても全く効果なし。
そこまでしているのでしたらNASの故障かもしれません。
急いでお伺いすることになりました。
ハードディスクが2つ入っているタイプで、そのNASのバックアップは取ってないようです。
ということはマスターのNASが不調ということなので、業務に支障が出てしまっているというのが現状ということ。
これは大変です。
NASを診断します。
電源ランプは点灯していますし異音も確認できません。
顔を近づけたときにふと匂いが気になりました。
もしかしてコンデンサーか?と思い電源を切った後に分解。
やはり数個のコンデンサーがふくらんでいるのを確認。
一つは破裂していました。
電源部分の損傷でシステムが起動していなかったことが考えられます。
ハードディスクは2つはいっていてミラーリングで運営しているとのことですから、ハードディスクが一つくらい損傷したってそのまま使えるはずなんです。
エラー表示は出ますけど。
このハードディスクをWindowsに接続して読み取れれば一番いいですが、全く違うフォーマットをしていますので、Windowsでは全然認識されません。
とにかくなんとかしてこの場でデータを取り出したいと考えました。
「使っていないデスクトップパソコンってありませんか?」という質問に「あります」というナイスなお答え!
それならNASを作ってしまいましょうかということで、早速取り掛かりました。
USBメモリーを差し込んでここにFreeNASをインストール。
先程のハードディスクの一つを繋いでFreeNASを起動。
ハードディスクをインポートすると、そのまま読み取れてしまいました。
あとはSMBの設定をしてサービス開始。
あえてIPアドレスは以前のNASと違うもので設定。
パソコンからデータを確認。ネットワークドライブとして再設定を行いました。
とりあえず今回はこれで逃げるという手段で終わりました。
あとはお客様が別のNASを手配してそちらにデータを転送するということでした。
時間がないという都合上、他のNASに入れるという作業はできませんでしたが、業務が止まってしまった時間を最小限にとどめておくことができたことは喜んでいただけたようです。
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パソコンの修理をしております。
個人様や事務所様にとってパソコンは無くてはならない時代になりました。そんな経緯を見てきた古めの人間です。
パソコンとうまく付き合うことでお仕事や趣味の幅を広げていきたいと思っております。