修理するのか買い換えるのか、その判断さえもつかないと落胆してらっしゃいました。
お電話口でのご様子では、かなりお急ぎのお仕事の最中のようで、その際中にシステムがダウン。
もう一度スイッチを押しても起動してくれないというものだそうです。
まずはお伺いすることになりました。
2011年モデルのMacBook Pro。
電源アダプターをつなげてない状態だとスイッチを押しても起動しません。
試しにアダプターを取り付けてもやはり起動せず。
電源周りのものなのか、果たしてロジックボード由来なのか・・・。
まずは分解して見ます。
裏蓋の取り外しにはMacBook系統の場合はかなり気を使います。
裏蓋を外してバッテリーを外します。
そして電源アダプターをつなげてスイッチON。
すると起動し始めました。
電源が投入されると無事にシステムまで行きます。
試しにこのままずーっとつけっぱなしにして様子を見ます。
2時間ほど手元において見ていましたが、ダウンするとこなくネットなどは快適に使えていました。
シャットダウンの後バッテリーを取り付けます。
すると電源が入りません。
電源アダプターは取り付けたまま。
ということはバッテリーが何らかの邪魔をしているということなんでしょうか。
でもよく見ると充電のランプが確認できません。
コネクターを触ってみると点きます。
ちょっと手を離すと消えます。
アダプター側のケーブルコネクターにLEDランプがあって、充電中にはランプが点くんですが、位置がずれてるような印象。
そう思って目視すると、四角枠の中心に電極が並ぶはずのところが、若干ずれてるような気が・・・。
分解してみると、電源コネクターが磁石でくっつく部品(MagSafe)のネジが緩んでいました。
それで少しずれていて電極とかっちり接続していなかったようでした。
改めてネジを締めなおすと、今度はしっかりと電源コネクターが正しい位置に来たようで、何度取り付けてもしっかりと充電ランプが点灯します。
ついでにDiagnosticsを起動させハードウェアの診断をします。
こちらは異常が認められません。
お客様にご報告し翌日納品。
システム関連は全く触っておりませんので、電源さえ入ればそのまま使うことができます。
もちろんお客様宅へ納品時にも快適に稼働しておりました。
電源コネクターは毎日触るものです。
しかもMacBookの場合は、磁石でしっかりと接続する形になります。
カチッとくっついてしまうので、その瞬間は相当な力がかかると想像できます。
その小さな部品にかなりの衝撃が回数多くかかり続ければ、破損するかずれてしまうか、今回のようにネジが緩んだということになるのも自然なことかもしれません。
簡単なことだったかもしれませんが、こういうことはなかなか起きにくいですし思っても見ないこと。
このモデルは弱冠注意が必要かもしれません。
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