事務所内でのネットワークスキャナーが使えなくなったとお困りのお客様からお電話をいただきました。
昨日まで使えていたのが今日になって使えないというのです。
お急ぎということもあって、すぐにお伺いすることになりました。
お伺いすると小さな事務所。
パソコンが一台と事務用FAX複合機が一台。そして他のお部屋にもネットワークケーブルがつながっているようでした。
このお部屋内にルーターとwifiがあって、まさにネットワークの中心になっている箇所。
お困りの状況はわかりました。
ネットワークスキャナーとして設定しているFAX複合機で読み取った書類を、パソコンの共有フォルーダにPDF形式に変換した上で転送するという仕組み。
これが昨日はできていたものが今朝になって出来なくなっているというのです。
まずは状況確認です。
スキャナーで読み取ったら自動転送しますが、すぐにエラーの印刷が出てきます。
ネットワーク上での転送先にお使いのパソコンが指定されています。
共有フォルーダ名やユーザー名には異常はありません。
試しにパスワードも再入力。
それでも転送できません。
それならば、手持ちのノートパソコンをネットワーク内に投入。
共有設定をした上で再起動。
試験的にスキャナーから私のノートパソコンに飛ばしてみました。
これは大丈夫。
私のノートパソコンからお客様のノートパソコンにPingで疎通確認。
これが通らない。
パソコンのネットワークの設定ですね。
結局のところ、ファイヤーウォールがパケットを弾いていたということになります。
ファイヤーウォールをオフにしてみると、ものの見事にスキャナーからデータが送られてきました。
なのでスキャナーからのデータは通すようにファイヤーウォールにも設定をしてあげることにします。
これで設定が終わりました。
そこでなぜそうなったかの調査です。
犯人探しになりますが、何をどうしたらよくないことなのかを把握していただかなくてはなりません。
これには単純なワンクリックが原因とわかりました。
Windowsでは画面の右下に「ファイヤーウォールがオフになっています」という注意が出てくることがあります。
それをクリックするだけでファイヤーウォールがオンになります。
おそらく何気なしにそういう操作をしたものと思われます。
小さな事務所様では、ネットワーク担当の部署がなかったりサポート体制が整っていなかったりと、IT関連のサポートが不十分な事が多々あります。
WindowsServerを導入してProエディションの端末を使っていて、サポート担当者が常駐した上でリモートコントロールで操作、などということは、大きな企業様だからこそできる内容なんです。
こちらの事務所様では、HomeEditionのWindowsですし通常ユーザーアカウントは管理者権限を持っています。
ファイヤーウォールをオンにしたりオフにしたりと勝手なことができないように、「一般ユーザー」で変更するには管理者のパスワードを入力する仕組みが導入されていませんでした。
基本的に現場の方がパソコンのメンテナンスをしなければならない状況になっているので、おそらく将来的にはサポートやメンテナンスを行っていくソリューションの導入が必要になることでしょう。
お電話でマネージャーの方にはそういうことをお伝えいたしました。
幾つか店舗展開されておられるご様子なので、その重要性を感じ取っていただけたのではないでしょうか。
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パソコンの修理をしております。
個人様や事務所様にとってパソコンは無くてはならない時代になりました。そんな経緯を見てきた古めの人間です。
パソコンとうまく付き合うことでお仕事や趣味の幅を広げていきたいと思っております。